エサ取りと本命

1.エサ取り
水温が高いとエサ取りも数々出てきます。
一番厄介なのがウスバハギのナブラ・・下層から上層まで出没し仕掛けにマキエが掛かろうものなら齧られて仕掛け諸共流されたり、せっかく釣っても齧られた傷でのバラシ・・・
この近辺の磯で多いのがオヤピッチャ・・・数も多く浅瀬など多いと沖の方まで出てきます。
時期によってもエサ取りの種類が変わってきます。
秋磯は小型キツやダツ、冬磯に掛けてアイハゲやチョウチョウオ等々・・
大抵のエサ取りはマキエでの分離でそこそこに何とかはなるものの、ウスバとオヤピッチャこの二つのエサ取りについては何度も泣かされてきました・・・ウスバハギはウキ下30cm位にして見釣りで釣れたりします。結構食べられるので釣っては帰りますが、グレ釣りにして大敵なのです。
潮通しのいい沖磯に行くと泳ぎの速いタカベも出てきます。
上層を泳ぐタカベは仕掛けが馴染むよりも早くエサを取られもします。
タカベ対策には赤あみがお勧め・・・沈下速度が遅く足止め出来、赤あみに就くと幾分オキアミは取られにくくなります。

マキエでの分離作戦・・その1
泳ぎの遅いフグやカワハギ系のエサ取りについては、マキエでの分離と手返しで何とかなるはず・・
上層のエサ取り対策は足元に7割のマキエを入れエサ取りを足止めします・・そのマキエは波が洗う岩場に打つと良いです、波が洗うたび少しづつマキエが流されエサ取りが集まります。
磯際の陰は魚の警戒心も薄くなる場合もあるようです。
次にポイントの向うに仕掛けを入れ、その手前に3割のマキエを打ちマキエがやや沈んだ頃、仕掛けを引き戻してマキエに合わせる。
仕掛けはジンタンなどを打ち重めにすると良いでしょう。
それを続けていて足元にエサ取りが出なくなったら本命が際に来ている事もしばしば・・エサ取りの動きにも注意がひつようです。

マキエで分離作戦・・その2
一般的には上記のように足元にエサ取りを集め、少し沖にポイントを作るのがマキエワークです。
しかしながらエサ取りが多い時や磯が浅い場合は思うように分離できないのが実際です。
種類にもよりますがコッパやチョウチョウオ等のエサ取りが多い時は、時間差を付けて左右二ヶ所にエサ取り用のマキエを打つと良いです・・エサ取りが多いとマキエを打つごとにエサ取りが上層へと浮いてきます。そうなりますと初めに打った方のコボレエサに本命が出るパターンが多いのです。
ガン玉などでやや重く作った仕掛けを初めに打ったマキエに同調する事で本命が狙えます。
浅い磯でのエサ取り対策としても、上記の時間差でエサ取りを交わすことが出来たりします。
二箇所の時間差ポイントでダメなら三箇所のポイントを作るのをお勧め。
ようはエサ取りを横にではなく縦に分離する事です・・・エサ取りの種類にもよりますが・・

エサ取りの活性が良い時はグレの活性も良いはず・・・エサ取りが多い日はそのコボレエサを拾っているか、エサ取りが出てきて遅れてグレが出てくるかです。。
軽い仕掛けでマキエを多くし、エサ取りの中心を強行突破するのも有りです。
マキエの入り過ぎで食いあがる事もありますが・・・

足元はエサ取りだらけで、沖を狙えばダツ・・・さてどうしましょう・・・
ダツはサシエに特に反応します・・仕掛けを投入の際と馴染ませる為の張りに対し、特にかかって来ます。
先ずはポイント外の沖へマキエを一投し時間差を付けて仕掛けを入れて逃れる他は無いようです。
ある程度、仕掛けが入れば中層までダツは居ませんから、それからマキエをして本命を待つのが得策です。


エサ取りは魚の活性の目安でもあり、それを交わしての釣りも楽しいものです。
ウスバやダツの様に仕掛けを傷めるエサ取りには苦慮しますが、その攻略もグレ釣りの醍醐味と腹をくくって挑むのも上物釣りだと思います・・・楽しんで下さい・・・