食わせ技

食い渋っているグレをあの手この手と考え釣った時の喜びは最高です。
仕掛けを細くすれば食っては来るがバラシのリスクも大きく、ここでは少しでも大きな仕掛けで食わせる事を基本に書いておきます・・・
特に居付きの尾長なんかはマキエを撒いて出ては来るが食って来ない・・・
幾度となく皆、歯がゆい思いをして来たと思います。
あくまで確率的な方法であり、絶対なんてモノは釣りにはありませんが、私が食わせて来た幾つかのパターンを書きます・・・参考になれば幸いです。

1.上層に見えてくるグレ
マキエを撒くとユラリーと数尾、出ては来るがサシエに反応しない又はサシエを避けてしまう場合が多々あります。居付きの大型グレがそのパターンが多いですが・・・
その場合、潮が動いていなかったら、まず厳しいです・・普段から潮の緩い磯は別ですが・・
此方から見えているように、向こうからも見えているはず、警戒心も強いはずです。
磯波が在る方が釣れる確立は高くなります。
磯際から下がって望むほうが得策です。
仕掛けは軽い方が良いです。。浮き止め糸は付けないでウキは小粒の反応の良い物、ウキ下を何時でも変えられるようにハリスは直結が良いでしょう・・針は大きめで軽い物が良いです。
出来るだけ抵抗の少ない仕掛けを作る事が肝心です。
魚が出てくる方向をまず見極めましょう・・・次に潮上に入り込む潮のパターンに合わせマキエ・仕掛けを入れるのですが、ここで重要なのが出てくるポイントのタナです。
見えているなら思ったより浅いもの・・潮の速さで仕掛けを入れるポイントが変わります。
要は出て来てマキエを捕食しているポイントのタナに合わせるのが攻略の糸口。。
魚の10cmほど上にサシエを流せれば食ってくる可能性が大きくなります。
サシエ先行でマキエに同調させピンポイントで食わせるイメージを強く持ってください。
確実な手返しの数で攻略するしかありません。
言うのは簡単ですが、潮の流れとか風の向きとか中々簡単に表現出来ないのが現実です。
この様なグレはサシエを銜えたとしても違和感を察知し直ぐに吐き出しますから、かなり手強いのです。
以前、中泊のノコギリの先端にあるチョボで上記の方法で7尾釣った事があります。
アタリが取れず、サシエに集中して銜えた瞬間にアワセて釣ったのです・・・風も無く、湧き出る潮でグレの姿を見ることが出来ての見釣り・・・そんな状況も中々無いのですが・・・
サシエが浮かない程度の張りを作って流せれば確立はかなり高くなると思います。

2.底の方でマキエに反応しているがアタリが取れない
水温低下などや潮の動きの悪い時に起きる現象です・・寒グレ時期にはよくありますね。
サシエは齧られているがアタリが無い・・活性が低くでも食い気もありそうな時・・・
普通ならハリスを落とす、針を落とす事でアタリが出てきたりしますが、タナが深い分、瀬ズレの確立も高く、小針ですとスッポ抜けもありです。
ハリスは精々2号以上で食わせれれば取れる確立はグンと高くなります。
針はクワセ系の懐の広い7号位で重めがお勧め・・・サシエは生オキアミの背掛け・・
針を7号使うのは銜えている状態でも掛かる確率が高いからです。
マキエを少しづつ縦長になるように入れてゆきます、間に仕掛けを入れて又追いマキエ・・・
仕掛けは馴染んでからは針の重さを穂先で感じつつマキエの沈下速度に合わせて落としてゆく・・・どれ位入っているかの確認は竿一本くらいの所へ目印のウキ止め糸など付けていると解り良いはず。
見えていたタナに入った位で、ス〜っと止めてみる・・誘いを掛けるのです。
こういう状況のグレは反射食いもあります・・
誘いを掛けるのも何度も頻繁にするのは禁物です、2〜3度程度で仕掛けを1mほど引き上げ、上のマキエに合わせて又送り込むといった具合。
マキエの沈下速度は生オキアミで10秒/100cm程度・ボイルで10秒/80cm程度を目安にして下さい。
(仕掛けは針やハリスの重さやジンタンの重さが加わるため沈下速度は早くなります)
引き上げる時にサシエが残っていれば結構、抵抗があるはず、慣れれば解る様になります。
ス〜っと竿先で止めた時に竿先にモタレを感じたら、それがアタリです。
銜えて離す前にアワセを入れるのです・・私はこれを二段アワセと勝手に言っています。。
ただ皮一枚掛かってくるのが多いです、強引な取り込みは針外れも・・・
イメージとしてミャク釣りの要領です・・・ハリスがよれていたり張り過ぎは禁物です。

・・・一度試してみて下さい・・・